デジタル友禅®
着物におけるニーズと金銭感覚の問題
若手友禅職人グループとして2013年に発足した「そめもよう」を通じ、催事でエンドユーザーに接する機会が多くあり、そこで肌身に感じたのはエンドユーザーの着物に対するニーズと金銭感覚でした。
現代の職人が手がける色や柄はリユースの着物にはない美しさや面白さがある。職人が手がける一点モノが高額であることは仕方がない。
とはいえ着物が一般的に頻繁に着るものではなくなり、これからのユーザーにアピールしてゆくのにこのままで手描友禅は良いのだろうか?という問いが大きくなっていきました。
デジタル友禅®︎について
そんな時に出会ったのはデジタルプリントにいち早く挑んできた株式会社デジナ。
その知識と経験の蓄積に注目し、手描友禅の新しい可能性を模索したいと共同開発を申し出て始まったのが、このデジタル友禅®︎「some-pri」シリーズです。
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エンドユーザーである着物ファンを増やし、その中から「やがては本物を」というディープなユーザーが必ず生まれてくる
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職人が1枚のデザインをすることで、今までなら一点ものの生産であったものが量産可能になる
また、同じ労働量で複数枚の販売が出来るので収入が増え、職人の後継者育成や後継者不足の解消も望める
2つのメリットに期待し、2019年にスタートしました。
デジタル友禅®︎詳しくはこちらへ→ユキヤ株式会社
デジタル友禅®工程
工程1
手描友禅の完成品をスキャン・撮影
データ化、デザイン
工程2
生地の前処理
工程3
プリント(デジタル捺染)
工程4
蒸し
工程5
水洗
工程6
仕上げ